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投資と貯金の割合はどのくらい?年代・収入別のおすすめも紹介

2022/04/11 00:00
投資と貯金の割合はどのくらい?年代・収入別のおすすめも紹介

投資と貯金は、それぞれ資産形成のための重要な要素です。投資を始めると、すべて投資に回した方が良いのか、貯金とある程度バランスを取った方がいいのか、難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、投資と貯金の割合についてどのように決めるべきか解説します。


●●● 投資と貯金の割合は、今後のライフプランが影響する ●●●


投資と貯金の割合は、人によってベストなバランスが違います。しかし、このバランスをどのようにして考えるべきか、多くの方が知らないのではないでしょうか。日本人の現状と、投資と貯金のバランスを考える上で必要な要素を解説します。


日本人の投資・貯金の現状

日本人は、資産運用に対してあまり積極的ではない、というデータがあります。金融庁が発表した平成28年度金融レポートによると、1995年〜2016年までの家計金融資産は、日本では1.54倍となっています。しかしイギリスでは家計金融資産は2.46倍、アメリカでは3.32倍になっているのです。


2016年における家計金融資産の伸長要因を見てみると、資産流入によるものは日本では1.1%、イギリスでは1.5%、アメリカでは1.6%とそれほど大きな差はありません。しかし運用リターンによる伸長は日本が0.6%であるのに対し、アメリカは4.1%、イギリスは6.5%と大きな差がついています。


このことから、日本はイギリスやアメリカに比べて投資などの資産運用が一般に浸透していない、という現状が見えてきます。お金を貯める=貯金を頑張る、という図式になっているのです。しかし日本では金融商品の特徴や資産形成に関して、ようやく高校の学習指導要領に取り入れられ、2022年から授業で触れられることになりました。


今後のライフプランを考える

投資と貯金の割合を考える上で、非常に重要な要素が「今後のライフプラン」です。結婚の予定や子どもの進学、転職、マイホーム購入など、思いつく限りのライフプランを書き出してみましょう。そしてそれぞれどの程度の支出が発生する予定なのか、収入がどうなる予定なのかを確認してみます。


想像がつきづらいという方は、金融庁のホームページにある「ライフプランシミュレーション」を試してみてください。12個の質問に答えるだけで、将来の家計を診断できます。あくまでシミュレーションなので、この結果を参考にしてどれだけの資金がいつ頃必要になるのかを自分たちに当てはめてみましょう。


現状の自分はどんなバランスなのかを考える

現状確認も、これから投資と貯金の割合を決めるのに必要です。家計を分析し、自分の経済状況を見直してみましょう。現状の貯金と投資の割合や、書き出したライフプランに対して資産形成の進み具合はどうなっているのかを確認しないと、今後の計画は立てられません。


ここでは分析をしっかりして、今後の対策は後回しでかまいません。とにかく現状を把握し、何にいくら使っているのか、今後のライフプランを迎える準備はできているのかだけに集中して考えてみてください。


●●● 自分の資産・収入を分別して考える ●●●

投資と貯金の割合を決めるには、まず自分の現状確認をします。真っ先にやるべきなのは、自分の資産と収入を分別することです。どのように分別して考えるのか、年収別・世代別に解説します。


すぐに使えるお金を確認し、用意する

投資と貯金の割合を決めるときには、まずすぐに使えるお金がどのくらい必要なのかを確認し、用意する必要があります。すぐに使えるお金とは、生活費や何かあった場合に備えておくお金です。


生活費は必ず毎月かかるものですし、急な怪我や病気などで入院する可能性もあります。それらのお金はあらかじめ用意し、使わないようにしなければいけません。目安は以下の通りです。


・20代前半(独身):生活費3ヶ月分〜6ヶ月分

・30代(既婚):生活費6ヶ月分〜1年分

・40代後半(既婚):生活費6ヶ月分〜1年分

・50代以降:生活費3ヶ月分〜1年分


20代前半の独身であれば、若い分だけ急な病気などの確率が低く、また一人分の生活費であるため何かあってもしのげる可能性が高いです。小さなお子さんがいて共働きが難しい場合は、大黒柱に何かあると生活が立ち行かなくなります。


このように、実際の状況によって必要な金額は大きく変わってきます。家計をしっかり確認して、どのくらいすぐに使えるお金を用意するか決めてください。


貯めるお金は、ライフプランを確認して決める


次に、貯金の割合を考えます。貯金は「将来的に使う予定があるお金」または「使う時期と用途がはっきりしているお金」として準備すると良いでしょう。これは、今後のライフプランやライフイベントに関係してきます。


これらのお金は、ライフイベントが起きたときにないと困るものです。そのため、考えられるライフイベント、予定しているライフプランまでどのくらい期間があるのかで考える必要があります。ライフイベントが起きるまでに、使用予定額の貯金を終えられるように計画を立てましょう。


増やすお金はどのくらい用意するか決める


以上の2点を考えて、余裕資金を「増やすお金=投資」に回すとバランスが良くなります。貯金や当座の生活資金を多くしすぎると、資産形成の面で不利になります。「何か起こると怖いから貯めておく」は間違いではありませんが「何か起こると怖いから増やしておく」という考えも必要です。


貯金は現行の金利だと利息がほとんどつかないので、投資に回して「貯めつつ増やす」ということを意識してみてください。


●●● 投資リスクを分析し、許容範囲を決める ●●●

投資には、リスクが高いものと低いものがあります。投資の種類とリスクの度合いについて解説します。


リスクが低めの投資

若く、収入が少ないうちはリスクが低い投資で資産形成をしていくのがおすすめです。いきなり高額の投資をしたりリスクが高い投資を選んだりすると、損失が出たときにリカバリーが難しくなります。


リスクは低めの投資の代表格が「つみたてNISA」です。こちらは年間投資額が40万円までと制限がありますが、売却益・分配金・配当金が非課税です。投資期間が20年間ですので、長期の投資にも向いています。


また不動産投資や賃貸経営も、リスクが比較的低めです。賃貸の家賃は値動きが緩やかなので、一瞬で大損をする、というようなことがありません。


リスクが高めの投資

リスクが高めの投資はリターンが大きいというメリットがありますが、引き際を誤ると大変なことになります。短期的な投資となりやすいため、投資の複利効果も受けにくく長期的な資産形成には向きません。

高リスクな投資の代表的なものが「株式投資」です。場合によっては数日〜数ヶ月で大きく値動きをしますし、単元ごとにしか買えず多くの場合は100株単位となっています。初期投資が大きくなりやすく、損失も大きくなりやすいのです。


投資リスクは分散するのが基本


投資にはリスクがつきものですが、いろいろな投資に分散することでリスクが低減できます。ある投資で損失が出ても、他の投資の利益でカバーすることができるからです。分散投資に向いているのは投資信託・上場投資信託(ETF)・不動産小口化商品・不動産投資信託などです。


どれも比較的低額から投資を始めることができるため、これらにそれぞれ投資することでも分散投資になります。


まとめ:投資と貯金の割合は、しっかり分析したあと決めよう


投資と貯金の割合は、適当に決めていいものではありません。まずは自分の資産と収入をしっかり分析し、現状がどのようになっているか確認することが大切です。加えて、ライフプランとライフイベントを考慮に入れて「すぐに使えるお金」「貯めるお金」「増やすお金」を分けて考えます。


投資と貯金の割合は、資産形成をしていく上で非常に重要なものです。バランスが悪いと、投資の失敗でリカバーできない損失を抱えたり、増やせたはずの資産がほとんど増えなかったりします。現状分析をしっかりして、投資と貯金の割合を決めてください。


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