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投資初心者は知っておきたい!投資の基本「利回り」とは?
この記事では投資の基本用語である「利回り」という用語について解説します。
利回りは投資の収益を考える上でとても重要です。利回りを理解できれば、資産形成の過程をイメージしやすくなり、資産形成自体も楽しめるようになります。
しかし、利回りと一言で言っても投資方法によって考え方や計算方法が違います。そこで投資信託と不動産投資の利回りに焦点を当てて解説していきましょう。
●●● 投資信託の利回り ●●●
近年、投資信託を購入する方が増えてきています。しかし、投資信託にもさまざまな種類の商品があり「どれを買えばいいのかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは投資信託の商品選びの重要な指標の一つである、投資信託の利回りについて解説していきます。
投資信託の利回りとは
投資信託の利回りとは投資家が投資した金額に対する利益の割合のことをいいます。利回りと同じ意味合いで「トータルリターン」や「リターン」と言われることも多いです。
投資信託の利益には2種類あります。
1.分配金
投資してくれた投資家に対して運用会社から利益を配当するお金のことです。
分配金には普通分配金と特別分配金があります。
普通分配金・・・運用によって得られた利益が購入時の基準価額を上回った場合に配当される分配金です。
特別分配金・・・購入時の基準価額が決算時に下回っていた場合に支払われます。元本払戻金ともいいます。
2.譲渡益
投資信託を売却したときに得られる利益のこと。購入時の基準価額より売却時の基準価額が上回っていた場合に発生します。
投資元本に対して分配金や譲渡益がどれだけ発生したのかが、利回りの計算の基準となります。
多くの利回りに関する情報がありますが、それが分配金のみの利回りであったり、譲渡益の利回りであったり、更には両者を総合した利回りであったりすることがあります。利回りについて調べるときは「どの利益に対する利回りなのか」の確認が必要です。
平均利回り
平均収益率ともいいます。
一定の投資期間における投資した商品の1年間の収益割合を指します。
気をつけたいのが、投資した商品が具体的に「利回り◯%の商品」とは言えないという点です。譲渡益も分配金も「一定の投資期間」がいつを指すのかによって利回りが変わってくるからです。
分配金は昨年対比くらいしかないのでわかりやすいでしょう。しかし、譲渡益の場合、基準として多く用いられるのが「直近1年」や「年初来」や「設定来」です。
・直近1年
株価を見たその日から1年間の基準価額の推移
・年初来
年初から現在までの基準価額の推移
・設定来
その商品が発売されてから現在までの株価の推移
このようにいつを基準にするかで利回りは大きく変わると覚えておきましょう。
目標利回り
平均利回りと似た言葉に「目標利回り」があります。これは投資家自身が定める目標に対して、必要な利回りを計算するものです。
例えば、40歳男性が65歳までの25年間で2,000万円を貯めるために毎月5万円積立投資をした場合、何%の利回りが必要なのかを計算するというものです。
その計算結果をもとにどの投資信託を購入するかを決めることになります。
仮に目標利回りが4%なのに、平均利回り3%の投資信託を購入してしまうと、計算上は目標の時期に目標額に届かない可能性が高くなります。
この目標利回りの計算はとても複雑です。現在多くの計算サイトがありますので、そちらを使用するのがおすすめです。サイトによっては、「目標額を目標期間で貯めるには何円毎月積み立てる必要があるか」という積立計算ができることもあります。
これらのツールを使うと具体的な資産運用計画を立てられるようになるので、よければ活用してみてください。
「投資を始めよう」と考えると、つい目先の利益である平均利回りばかりを見て投資商品を購入しがちです。しかし、まずは目標利回りを設定することが優先です。その結果、「目標に必要な利回りが思ったよりも低くて、リスクを抑えた堅実な投資商品で十分」ということもあり得ます。
これは資産運用全般の基本的な考え方です。まずは、この機会に改めて「目標利回りの計算」をしてみませんか。
●●● 不動産投資の利回り ●●●
次に投資の定番である不動産投資の利回りについて解説していきます。
不動産投資の利回りとは
不動産投資における利回りとは、物件の価格に対しての家賃収入の割合のことをいいます。
その利回りをもとに収支計画やローンの返済計画を立てることになるので、利回りを理解することは不動産投資の根幹を担っているといってもいいでしょう。
しかし、投資信託以上に不動産投資には「利回り」の種類がありますので、一つ一つ解説していきます。
まずは表面利回りについて解説します。物件の検索サイトを見てみると、「利回り15%」のようなとても魅力的な物件がたくさん出てきます。
ですが、それを見て決して即決してはいけません。それは「表面利回り」という経費等が差し引かれていない利回りです。それだけ見ると、どうしても「オイシイ物件」に見えてしまうので注意が必要です。
実質利回り
そこで大事な指標となるのが「実質利回り」です。
物件を運営するには当然ですがお金がかかります。毎月のランニングコストや突発的な出費が主な支出です。
具体的には以下のようなものが必要経費にあたります。
・管理委託費
・通信費
・消耗品費
・光熱費
・修繕費
上記のような諸費用を表面利回りから差し引いたのが実質利回りです。表面利回りよりも現実的な指標なので、物件選びのときは実質利回りを基準に選びましょう。
想定利回りと現行利回り
不動産投資の場合、表面利回りと実質利回りの他に想定利回りと現行利回りというものがあります。どちらもとても大事な指標ですので覚えておきましょう。
・想定利回り
入居状況が満室の場合の利回り
・現行利回り
現在の入居状況を反映した利回り
物件のアピールポイントとして謳われている利回りは想定利回りであることが多いです。実際は空室が発生しやすい物件だったということも起こり得るので注意が必要です。必ず何度か現地に足を運んで見学して、立地の良し悪しなどを自分の目で確かめることをおすすめします。
●●● 投資信託と不動産投資のメリット ●●●
ここまで投資信託と不動産投資の利回りについて解説してきました。
しかし、投資信託と不動産投資の性質は全く異なります。そこでここでは投資信託と不動産投資のメリットについて解説しますので、投資方法選びの参考にして頂ければと幸いです。
投資信託のメリット3選
投資信託のメリットは以下の3つです。
1.少額から始められる
投資信託は少額から始められます。証券会社にもよりますが100円から購入可能な場合もあります。資産運用は少額からでも始めることが大事なので、多くの方にとって投資を始めるきっかけになるのではないでしょうか。
2.プロが運用してくれる
投資信託はファンドマネージャーが、私達の代わりに運用をしてくれます。ファンドマネージャーは言わば投資のプロ。私達が投資信託を購入すれば、あとは彼らが運用してくれるので安心です。
3.分散投資できる
分散投資には投資のリスクを抑える目的があります。
分散投資には「資産の分散」や「国や地域の分散」「時間の分散」などがあります。投資信託を購入することで、それら全ての分散が可能になり、安全性の高い資産運用ができるのです。
不動産投資のメリット3選
不動産投資のメリットは以下の3つです。
1.ミドルリスク・ミドルリターン
不動産投資は投資信託よりもリスクが高い分、高いリターンが見込めます。だからといって株式投資やFXほどリスクが高いわけでもないので、不動産投資も比較的安心して始めやすいのがメリットです。
2.生命保険代わりになる
不動産を購入すると団体信用生命保険に加入します。これは万が一のことが起きた場合、ローンの返済が免除されます。
残された家族がローンの返済をせずに済むのは大きな安心材料です。
3.年金の足しになる
安定した家賃収入は立派な副収入です。
年金問題が話題になっていますが、家賃収入は年金の足しになってくれます。家賃収入が年金問題の解決の糸口になるかもしれません。
まとめ
この記事では投資の基本用語である「利回り」について解説しました。
少し難しい部分もあったかと思いますが、利回りについて理解することはとても大事なポイントです。
利回りについて理解しておけば計画的な資産運用ができるようになり、安心感にもつながっていきます。
ここで解説した投資信託と不動産投資投資以外にもさまざまな投資方法があります。
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