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資産運用とは?おすすめの方法や失敗しないポイントを紹介!
「資産運用ってなに?」「危険じゃないの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。資産運用とは、保有資産で新たな資産を増やすことです。低金利の銀行預金では、効率良く資金が増やせないため、投資による資産運用が大切といわれています。
この記事では、資産運用とはどういったものなのか、おすすめの運用方法や失敗しないポイントについて紹介します。
【資産運用とは?考え方は大きく分けて2つ!】
資産運用には、大きく分けて「預金」と「投資」の2種類があります。金利が高かった時代は、銀行にお金を預けていても、ある程度のリターンがありました。しかし、長引く低金利政策によって、預金で資産を増やすことは難しいのが現状です。
そのため資産運用とは、ほとんどの場合「投資」を指します。ここでは、具体的に預金と投資の特徴や違いについて解説します。
貯めることを目的とした「預金」
資産運用の中でも確実性が高く、貯めることを目的としたものが「預金」です。もっとも身近な預金として、銀行預金があります。銀行預金は1,000万円の元本保証があり、銀行が破綻しても預けていたお金が返ってくるため、比較的安全に資産形成ができる点が魅力です。またいつでも引き出せるメリットもあります。
昔は金利も高く、ある程度リターンが返ってきました。しかし、現在では低金利政策の影響で、銀行にお金を預けてもリターンが少ないのが現状です。
そのため、銀行預金は「資産を運用する」といった目的よりも、「安全に資産を貯める」といった目的で利用されることがほとんどです。日常生活資金や万が一に備え、自由に引き出すことのできる銀行預金は生活費の3〜6ヶ月分程度は持っておくべきといわれています。
銀行預金の種類には、大きく分けて以下の3つがあります。
【普通預金】
自由に預け入れ、払い戻しが可能。公共料金や家賃などの引き落とし、給与や年金などの自動受け取りができる。
【定期預金】
1年、3年後といった、預け入れ期間を決め、満期日まで原則引き出しができない預金。普通預金よりも金利が高い。
【積立定期預金】
毎月決まった日に預金の積み立てをし、目標額を目指す定期預金。進学や旅行、住宅購入資金といった目標額を設定した貯蓄に用いられるケースが多い。
増やすことを目的とした「投資」
投資とは、利益が見込める資産に出資することです。株式投資や投資信託、不動産投資などさまざまな種類があります。預金と違い、基本的に元本保証がないため、損をするリスクもあります。しかし、リスクの分リターンにも期待できるのがメリットです。
株式投資であれば会社が発行した株を買い、株を保有し続けることにより配当金などを受け取れたり、値上がりした株を売却することで利益を得たりします。流動性においては、預金は自由にお金を引き出せますが、投資の場合は投資した資産を売却して現金に換える必要があります。
教育資金や老後資金といった、将来のために増やしておきたいお金は「投資」で増やしていくことが大切です。また投資には、中長期的に運用していくことで、利益がさらに利益を生む「複利効果」にも期待できます。投資期間が長ければ長いほど複利効果も大きくなり、価格変動リスクも減らすことが可能です。
【資産運用をするメリット3つ】
「資産運用ってなぜ大切なの?」「資産運用しなくても預金だけで大丈夫じゃない?」と思う方も多いでしょう。しかし、教育資金や老後資金など、将来必要になるお金はたくさんあります。
低金利政策によって銀行預金だけでは資産を増やすことが難しくなった現在では、資産運用で効率的に資産を増やすことは大切です。ここでは、資産運用のメリットを3つ紹介します。
将来に備えた資産形成ができる
教育資金や老後資金といった、将来に必要なお金を用意できるのがメリット。長引く不況による低金利や退職金の減少、物価の上昇など、将来は不安定です。今後も不況は悪化していくかもしれません。
また金融庁が発表した「老後資金2,000万円問題」もあります。将来に備えて2,000万円以上の資産を蓄えておくことが必要です。銀行預金だけではお金が増やしにくくなったため、投資による資産運用で、効率的に資産を形成する必要があります。
複利効果で資産を増やせる
資産運用には運用して得た利益をさらに投資し、元本+運用益に対する利息で利益を得る「複利効果」で効率的に資産を増やせます。投資期間が長ければ長いほど複利効果も大きくなるため、結果的に多くの利益が期待できます。投資期間を長くするためには、早くから投資をはじめることが大切です。
不労所得を得られる
資産運用は、投資した資産で資産を生むことができます。つまりお金に働いてもらうことで、自分が働かなくても資金が手に入る「不労所得」が可能です。万が一、自分が働けなくなったときも、不労所得によって収入を得られます。また労働収入だけで資金を増やすよりも、資産運用も活用したほうがお金をたくさん増やせるでしょう。
【資産運用をするデメリット3つ】
「投資は危険」といったイメージを持っている方も多いでしょう。たしかに投資にはリスクがつきものです。銀行預金と違い、株式投資や投資信託などは元本が保証されている金融商品ではありません。元本割れで損失を出してしまう可能性もあります。
またリスクを抑えながら資産運用するためには、長期的投資が基本です。ここでは、具体的に資産運用をするデメリットや注意点などを3つ紹介します。
元本割れで損失を出すリスクがある
投資にはリスクがつきものです。銀行預金と違い、掛け金として拠出した金額が保証されているわけではなく、運用に失敗すれば、元本割れを起こして損失が出る可能性があります。生活資金を削って投資すれば、生活に支障をきたす場合もあるでしょう。元本割れのリスクを考慮したうえで、無理のない金額を投資していくことが大切です。
時間を費やす必要がある
資産運用は長期投資が基本といわれています。長期投資をすることで、投資時期を分散できたり、複利効果が得られたりするためです。しかし、長期投資になると、利益が得られるまでに多くの時間をかけなくてはいけません。
レバレッジをかけて短期的に増やす方法もありますが、その分リスクは大きくなります。レバレッジとは、「てこの原理」という意味で、掛け金の倍率のことです。
レバレッジを上げれば、その分得られるリターンの振り幅も大きくなりますが、損をする振り幅も大きくなります。投資で比較的に安全に運用していくためには、長期投資でリスクを抑えながら運用していくことが大切です。
最新の情報や知識を収集する必要がある
投資で成功するためには、投資の知識や投資先の情報収集、経済の動向などをチェックしておく必要があります。なぜなら、利益を生む銘柄の選定や売却の適正なタイミングを見極められるためです。
株価は経済の流れや企業の業績などによって価格が変動します。また日本の企業であっても、海外経済の影響を受けることもあります。国内経済だけでなく、海外経済や為替、政策金利など、幅広く情報収集することが大切です。
とはいえ、情報収集をしたからといって、株式投資に確実性が生まれるわけではありません。しかし、情報収集すれば株価予測ができ、不確実さを軽減することは可能です。
【おすすめの資産運用方法!金額別に3種類紹介】
「資産運用が大事なのは分かったけど、何からはじめたらいいかわからない」といった方も多いでしょう。ここでは、おすすめの資産運用方法を3つ紹介します。特徴や利益を得る仕組みなど解説しているため、これから投資をはじめる方はぜひ参考にしてみてください。
1〜10万円など少額からできる「投資信託」
投資信託(ファンド)は複数の投資家からお金を集め、ひとつの大きな資金としてファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用する商品です。運用成果に基づき、投資家にそれぞれ分配される仕組みになっています。投資家から集めた資金をどの金融商品に投資するかは、投資信託ごとの運用方針によって決められています。
投資信託のメリットは、少ない金額から投資できることです。投資はまとまった資金が必要なイメージがありますが、投資信託であれば、1万円やそれよりも低い金額から投資できます。また運用は専門家に任せられるため、投資の知識がなくてもはじめられるメリットもあります。とはいえ、元本が保証されている金融商品ではないため、元本割れに注意が必要です。
10万円以上なら「株式投資」
株式投資とは、株式会社が資金を集めるために発行する有価証券を買うことです。株を購入することで、「株主」になり、企業の議決権や株主配当などを受け取れます。以前は株式投資をするために、まとまった資金が必要でしたが、現在では1株単位で買えるものもあるため、少ない金額からでもはじめられるようになりました。
株式投資には以下の3つの利益があります。
【インカムゲイン】
企業活動によって生まれた利益の一部が株主に還元される「配当金」のこと。
【キャピタルゲイン】
株価変動により、株を購入した金額よりも株価が上昇し、売却することにより得られる利益のこと。その差額が値上がり益となる。
【株主優待】
株の保有数に応じて、企業から自社製品や優待券などを贈られる権利。株主優待は企業によってさまざまな形で還元される。遊園地のチケットやレストランの優待券、図書カードや地域の名産品などがその一例。
1,000万円以上なら「不動産投資」
不動産投資とは、不動産を購入し、第三者に貸し出して家賃収入を得る投資方法です。マンションの1室を購入する「ワンルーム投資」、マンション1棟購入して貸し出す方法もあります。
不動産投資で利益を得る方法は2つあり、家賃収入の「インカムゲイン」と不動産を売却して得る「キャピタルゲイン」です。不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンといわれています。
なぜなら不動産の資産価値は変動しにくく、比較的安全に運用できるためです。物件の設備投資を行い、利便性や安全性を高めることで、資産価値の向上も狙えます。不動産投資のおもなリスクは、空室や災害です。空室対策もきちんと行うことで、リスクを抑えて利益を得ることができます。
新・大家ライフでは、空室対策の方法や賃貸経営のコンサルティングなどを行っているため、興味があればぜひご相談ください。
【資産運用で失敗しないポイント4つ!】
資産運用で失敗しないためにも、運用のポイントを押さえておくことが大切です。投資にはリスクがつきものですが、分散投資をすることで、リスクを回避できます。また目標やゴールを決め、シミュレーションしておくことも大切です。
ここでは、資産運用で失敗しないためのポイントを4つ紹介します。
分散投資でリスクを回避する
投資にはリスクがあるため、資産運用で成功するためには、リスクを分散させることが大切です。リスクを減らす方法のひとつに分散投資があります。
・資産や銘柄の分散
・地域の分散
・時間(時期の分散)
資産や銘柄は、常に同じ値動きをするわけではありません。経済の動向によって、異なる値動きをすることが多くあります。株式が値上がりすれば債券が値下がりすることがほとんどです。
このように、資産や銘柄での値動きの違いに着目し、異なる資産を組み合わせて投資することを「資産・銘柄の分散」といいます。一方の資産が損をしても、別の資産で相殺すればよいわけです。
地域の分散は、地域を分散して投資することです。資産や銘柄の価格は国や地域の情勢、為替変動などによって異なる値動きをします。そういった異なる値動きに着目し、地域を分散させることで、そういったリスクを抑えられます。
「時間(時期)の分散」とは、時期や時間を分けて投資することです。つまり、一度にまとめて投資するのではなく、価格が高い時期には少なく、価格が低い時期には多く投資するといったように、時期を分散して投資することでリスクを軽減します。
目標を立てきちんとシミュレーションする
資産運用は、目的や目標を明確にし、計画を立てて行うことが大切です。「退職するまでに2,000万円貯めよう」「5,000万円貯めて別荘を買おう」など、目標に向けていくら貯める必要があるのか把握しておくとよいでしょう。
目標が定まることで、毎月いくら積み立てていけばよいか分かります。たとえば、30年後に2,000万円以上貯めたいのであれば、年率5%で毎月5万円積み立てる必要があります。このようにゴールを決めて、達成するための積み立て金額を把握しておくことが大切です。
資産運用のシミュレーションは、以下の金融庁のサイトでできるため、利用してみてください。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
本やネットなどで投資の知識を身に付ける
本やネットなどで、投資の知識を学ぶことも大切です。いまでは、資産運用や投資などの書籍はたくさんあります。成功した投資家の経験やノウハウを吸収することで、投資に生かせるでしょう。
また資産運用に関しては、IFAに相談するのもおすすめです。ライフプランを踏まえた投資のアドバイスが受けられます。また新聞やニュースなど、経済の動向を常に把握しておくのも大切です。
まとめ:資産運用の方法を学んで将来に備えよう!
教育資金や老後資金などは資金がたくさん必要になるため、将来に備えて資産運用をはじめることが大切です。投資にはリスクがともないますが、分散投資や長期投資をすることでリスクを軽減できます。投資の基礎知識やノウハウなど、きちんと勉強してから資産運用をはじめるとよいでしょう。
「不動産経営について知りたい」「賃貸経営が成功するか心配」といった不安のある方は、「新・大家ライフ」へご相談ください。
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