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資産5,000万円を目指す運用方法!余裕を持って暮らすために
人生100年時代ともいわれ、年々日本人の平均寿命は延びています。老後に精神的余裕を持って生活するためにも、きちんと資産形成しておくことが大切です。しかし、資産形成をどのように行えばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、資産5,000万円以上を目指すポイントやおすすめの金融商品について紹介します。資産形成を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
資産5,000万円あれば精神的余裕を持って暮らせる?
金融庁によると、老後に必要な資金は約2,000万円といわれています。人それぞれ将来必要な資金は異なりますが、一般的には社会保障と合わせて2,000万円程度あれば老後も暮らしていけるでしょう。
つまり資産5,000万円と社会保障を合わせれば、ある程度精神的余裕を持って暮らせると考えられます。しかし不況が続く世の中で、今後も日本の社会保障制度が確実に機能するとも限りません。
ここでは資産5,000万円以上保有している人の割合、資産5,000万円あれば老後は安心なのか解説します。
資産5,000万円以上保有している人の割合
資産5,000万円以上を保有している世帯は多くありません。野村総合研究所の調査によると、日本の約5,402万世帯の内、資産5,000万円以上保有している世帯は約474万世帯です。全世帯の中では約8%の少数派であることが分かります。
分類では資産5,000万円以上の世帯は準富裕層にあたり、その上に富裕層、超富裕層が分類されます。下図のように、日本のほとんどの世帯はマス層です。アッパーマス層以上の世帯はごく一部といえます。
(画像引用:野村総合研究所(NRI):https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1)
資産5,000万円あれば老後は安心?
資産5,000万円あれば、年金や保険などの社会保障と合わせることで、老後は問題なく暮らしていけるでしょう。世帯主が60歳以上の無職世帯を高齢無職世帯といいますが、総務省の調査によると、高齢無職世帯の消費支出は1ヶ月で約25万円です。
1年間の消費支出を約300万円とすると、資産5,000万円を切り崩して使えば、約16年は無収入でも暮らせます。世帯によって支出は異なりますが、年金と合わせることで、ある程度余裕を持って暮らせるでしょう。
(参考:統計局ホームページ/高齢無職世帯:https://www.stat.go.jp/data/kakei/2000np/gaikyo/241gk.html)
資産5,000万円を運用すれば富裕層も目指せる!
資産が5,000万円あれば、運用次第で富裕層を目指せます。投資金額が大きければ大きいほど、大きなリターンが期待できるためです。またさまざまな金融商品に分散投資してリスクを抑えることもできます。
資産5,000万円を想定利回り5%で15年運用した数値を割り出すと、運用成果は約1億400万円になります。このように運用次第では、準富裕層から富裕層へとステップアップが可能となり、1億円の資産があれば年金に頼ることなく生活できるでしょう。
資産5,000万円以上を目指すためのポイント3つ
資産を増やすためには、資産を運用して効率良く増やすことが大切です。銀行預金では金利が低いため、預けていても資産は増えません。しかし、金利の高い金融商品に投資することで、得られるリターンは大きくなります。
ここでは資産5,000万円以上を目指すためのポイントを3つ紹介します。
利回りの高い資産運用をする
資産運用といってもさまざまな金融商品があります。効率的に資産を増やすためには、リターンの大きい金融商品を選定することが大切です。銀行の普通預金の金利は0.001%、定期預金でも金利0.002%であるため、100万円を10年間預けても200円程しか増えません。金利の低い日本の銀行預金では、資産は増やすことが難しいといえます。
しかし、毎月5万円を利回り5%の金融商品に10年間積み立てると、10年後には運用収益が約176万円になります。
このように、利回りの高い金融商品を選ぶことで将来の運用成果が大きくなります。
分散投資をする
投資にはリスクがつきものです。しかし、分散投資を行うことでリスクを回避できるでしょう。分散投資には以下の3つの考え方があります。
・資産や銘柄の分散
・地域の分散
・時間(時期の分散)
【資産・銘柄の分散】
資産や銘柄は常に同じ値動きをするわけではありません。企業の業績や経済の動向に応じて異なります。銘柄を複数に分けて投資すれば、一方で損失を出しても他の銘柄で利益を出すことで相殺できる可能性があります。このように資産・銘柄を分けることでリスクを回避します。
【地域の分散】
国内と国外、あるいは先進国と新興国のように、異なる国・地域の資産・通貨を組み合わせて投資を行うことで、リスクを回避する手法です。地域の経済状況の変化などによって、保有している資産・銘柄が値下がりした場合には、他の資産や銘柄の値上がりでカバーします。
このように地域の分散は為替変動リスクや地域経済の変化による価格変動リスクを軽減できます。
【時間の分散】
時期やタイミングを分けて投資することで、リスクを回避する手法です。株式投資では、時期によって株価が変動します。価格が高い時期には少なく、低い時期には多く投資するなど、投資タイミングをずらして投資することで価格変動リスクを回避できます。
ポートフォリオを組む
投資を成功させるためには、自分の目的や資産状況に合ったポートフォリオを組むことが大切です。ポートフォリオにより、保有資産の割合を把握できるだけでなく、目的に応じてどのような金融商品を選べばいいかわかります。
まずは「資産を積極的に増やしていくのか」「リスクを低く抑え、コツコツ資産を増やしていくのか」など、運用方針を決めましょう。そして自身の資産状況を把握し、自分に合ったポートフォリオを組んでみてください。
【ポートフォリオ例】
・守りの運用=国内債券60%・国内株式20%・国内REIT20%
・攻めの運用=外国株式60%・先進国債券20%・新興国株式20%
資産5,000万円目指すための資産運用方法5選!
資産運用にもさまざまな金融商品があります。適切なポートフォリオを作成するためにも、各金融商品の特徴を知ることが大切です。金融商品の特徴を知ることで、リスクとリターンがどのくらいなのかが把握できます。
ここでは、代表的な金融商品を5つ紹介します。
債券
債券とは、国や企業などが資金を借り入れるために発行する有価証券です。債券を購入すると、満期まで一定の利息が支払われ、満期になると額面金額が返済されます。途中換金もできますが、市場価格での売却となる点に注意が必要です。
債券の利点は、金融商品の中でも比較的安全性が高い点です。債券は元本保証されている金融商品ではありませんが、国や信用度の高い企業が発行する有価証券であるため、比較的安全性は高いといえます。
株式投資
株式投資とは、株式会社が発行する株式を購入して、配当金や売却益が得られる投資です。株式を購入して「株主」となり、株主総会での議決権や株主優待が得られます。具体的には以下の3つの利益があります。
【キャピタルゲイン】
株を売却することで得る利益。株式が購入時より売却時のほうが値上がりしていれば、その差額分が利益となります。一方購入時よりも値下がりしたタイミングで売却すれば、その差額分損をしたことになります。
【インカムゲイン】
企業の業績に応じて利益の一部が還元されること(配当金)です。
【株主優待】
株主の持株数に応じて、自社製品や優待券といった現金以外で還元される権利です。地域の名産品や図書カードなど、企業によって株主優待の内容は異なります。
投資信託
投資信託とは、複数の投資家から集めた資金をファンドマネージャーが運用する投資商品です。運用収益は投資家それぞれの投資金額に応じて分配されます。投資する商品はファンドマネージャーが決めるため、投資の専門的な知識がなくてもはじめられる点がメリットです。
また少額からの商品もあり、投資資金が少ない方でもはじめやすいでしょう。しかし、運用が失敗する可能性もあります。そのため元本割れするリスクがある点に注意が必要です。
J-REIT
J-REITは複数の投資家から資金を集め、運用の専門家がオフィスビルやマンションなどの不動産に投資する金融商品です。投資した不動産の賃貸収入や売却益が投資家の投資額に応じて分配されます。不動産の投資信託です。
メリットとしては、少額で不動産投資ができる点にあります。通常、不動産投資は多額の資金が必要ですが、J-REITであれば少額ではじめられます。また運用・管理もプロに任せられるため、手間や負担もかかりません。
不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産を購入して第三者に貸し出し、家賃収益や売却益などを得る投資方法です。マンションやアパートなどの1室を購入して貸し出す「ワンルーム投資」と戸建て住宅やマンション1棟を購入して貸し出す「1棟買い投資」、不動産を小口で購入する「不動産小口化商品」の3種類あります。
不動産投資はミドルリスクで安定したリターン(インカムゲイン)を得やすいのが特徴です。不動産は他金融商品と比べて価格が変動しにくく、空室にならなければ家賃収益も安定して得られるためです。また物件に手を加えることで資産価値の向上も狙えます。
不動産小口化商品は、特定の不動産を少額から購入可能です。不動産の管理や手間も一切かからないため、初心者でも安心して購入できるメリットがあります。
資産1,000万円以上持っていればヘッジファンドも検討できる
ヘッジファンドとは、市場相場に関わらず利益を追求する私募ファンドです。仕組みは投資信託と似ていますが、運用目標が異なります。投資信託の運用目標は、「ベンチマーク(投資信託が運用の指標とする基準)を上回ること」ですが、ヘッジファンドは「利益を必ず上げること」です。
つまり投資信託では、利益がマイナスでもベンチマークを上回っていれば評価されます。ヘッジファンドはベンチマークを定めず、先物取引や信用取引などを活用して自由に運用します。またヘッジファンドのヘッジとは、「回避」という意味で、さまざまな手法を用いてリスクを回避しながら運用します。
しかし、ヘッジファンドを利用するには多額の資金が必要です。一般的には1,000万円以上は必要といわれているため、限られている人しか利用できません。資産1,000万円以上ある人はヘッジファンドを検討してみるのもいいでしょう。
運用次第で資産5,000万円を目指すことは可能!
資産運用をすれば、資産5,000万円以上を目指すことは可能です。資産5,000万円以上あれば、老後もある程度余裕を持って暮らせるでしょう。しかし、効率良く資産を形成するためにも金融商品の選び方は重要です。安定してリターンを得たい方は、不動産投資も検討してみてはいかがでしょうか。
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