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不動産クラウドファンディングとは?仕組み・メリットデメリット
近年、新たな投資方法として注目を集めている不動産投資クラウドファンディング。不動産投資は、他の投資と比べて多額の投資費用が必要だという理由で諦める人が少なくありませんでした。
しかし、不動産投資クラウドファンディングは少ない費用で不動産投資が始められるという理由から大きな注目を集めています。そこで今回は、不動産投資クラウドファンディングとは何かやメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
不動産投資クラウドファンディングとは
不動産投資クラウドファンディングとは、不特定多数の投資家から資金を集め、その資金を元手に事業者が一つの不動産を運用する投資手法であり、不動産投資の一種です。不動産投資クラウドファンディングでは事前に投資期間が設けられており、期間満了時にその時の利益を当初の配当利回りなどで決められた一定額まで投資家に分配します。
不動産投資クラウドファンディングで投資できる不動産は、居住用マンションや商業ビル、空き家のリノベーションなどさまざまです。通常、不動産投資には多額の費用がかかるため、これまで投資できなかった不動産にも投資しやすいなど、多くの魅力があります。
不動産投資クラウドファンディングの仕組み
不動産投資クラウドファンディングは、資金を集めた事業者が物件の管理や経営を行う仕組みです。投資家が行うことは、ファンド開始時の入金手続きのみで、追加で管理費用などかかることなく、定期的に分配金を受け取れます。
また、不動産投資クラウドファンディングは、従来の現物不動産投資のように、登記や複雑な手続きは必要ありません。投資家は事業者と契約を結ぶだけで手続きが完了します。さらに、書面交付に関する制度の改正により、今ではインターネット上で手続きができるようになったため、契約から出資金の入金、分配金の受け取りまで全てPCやスマートフォンで完結できます。
しかし、不動産投資クラウドファンディングは投資方法の一種であり、当然元本割れのリスクも伴います。不動産投資クラウドファンディングで元本割れが発生するのは、不動産相場の急落や運用後の金額が投資金額を下回った場合などです。クラウドファンディングは元本が保証されていないため、不動産投資クラウドファンディングには元本割れのリスクが伴うことを覚えておきましょう。
不動産投資クラウドファンディングのメリット
不動産投資クラウドファンディングで投資をすることにはさまざまなメリットがあります。ここからは、不動産投資クラウドファンディングの主なメリットを5点ご紹介します。
①少額から投資可能
不動産投資クラウドファンディングは、複数の投資家から資金を集めるため、一人当たりの投資額は少額です。
一人で投資資金を全額支払う通常の不動産投資は、多額の投資費用が必要です。しかし、不動産投資クラウドファンディングは複数人で一つの不動産に投資できるため、少額からでも投資できます。
なお、当社で運営する不動産投資クラウドファンディング「SOLS」は1口5万円から投資可能です。.
②優先劣後出資方式
優先劣後出資方式とは、元本割れリスクを低くする効果がある仕組みです。
優先劣後出資方式においては、損失が出た場合、まず劣後出資者(不動産投資クラウドファンディング運営事業者)の出資金から補填されます。損失額が劣後出資者の出資金額を下回っていれば、投資家の出資金は使われずに、元金が償還されます。
ただし、劣後出資者の出資金を上回る損失が出た場合に限り、優先出資者(投資家)の出資金を使って補填されます。
投資にリスクはつきものです。先ほどご紹介した通り、不動産投資クラウドファンディングでは元本割れのリスクを伴います。しかし、優先劣後出資方式が採用されていれば、元本割れのリスクを低く抑えられ、万が一損失が出た際も損失を最小限に抑えられます。
③多種多様な投資先
投資先が多種多様な点も不動産投資クラウドファンディングのメリットです。
前述の通り、不動産投資クラウドファンディングでは居住用マンションや商業施設、空き家のリノベーションなど、さまざまな不動産に投資できます。一人で不動産投資するとなると手持ちの投資費用に見合う投資先しか選べませんが、少額から投資できる不動産投資クラウドファンディングではお好きな投資先に投資できます。
④スマートフォン・PCで完結
不動産クラウドファンディングは、スマートフォンまたはPCで取引を完結できるというメリットもあります。現物不動産投資のように登記などの手続きを行う必要はありません。
スマートフォンやPCは普段から使い慣れている方も多く、インターネット環境があれば場所を問わず投資できるため、気軽に始めやすいでしょう。
⑤短期投資に向いている
短期投資に向いている点も不動産投資クラウドファンディングのメリットです。不動産投資クラウドファンディングの運用期間は、短期ファンドは3ヵ月程度から、長期ファンドでも1年程度です。
長期投資は、市場や不動産価格の影響を受ける可能性があるため、投資に慣れていない場合は短期ファンドを選んで、リスクを抑えることができます。
不動産投資クラウドファンディングのデメリット
不動産投資クラウドファンディングにはさまざまなメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットもあります。そこでここからは、不動産投資クラウドファンディングのデメリットを3点ご紹介します。
①レバレッジ効果が使えない
不動産投資クラウドファンディングは、レバレッジ効果が使えません。レバレッジ効果とは、手持ち資金が少なくても、銀行から融資を受けて投資をすることで大きなリターンを得る仕組みです。
不動産投資クラウドファンディングへの投資を目的として融資をしてくれる金融機関はないため、レバレッジ効果には期待できません。
②事業者が倒産する可能性もある
不動産投資クラウドファンディングは、投資資金を預けた事業者が倒産すると、不動産からの利益が受け取れないだけではなく、投資資金も回収できない恐れがあります。
不動産投資クラウドファンディングでは、投資する不動産だけではなく、事業者の経営状況なども調べなければなりません。
③なかなか抽選が当たらない場合もある
不動産投資クラウドファンディング市場は、投資家の数にたいしてファンド数が少ないため、なかなか抽選に当たらない場合があるというデメリットもあります。
ファンドに予定人数または予定投資金額を超える応募があった場合、抽選で投資家を決めます。人気の案件は倍率が高く、なかなか抽選に当たらずそもそも投資できないというケースも少なくありません。
不動産投資クラウドファンディングと他の不動産投資手法の比較
新たな投資方法として注目されている不動産投資クラウドファンディングは、他の不動産投資手法と比べて具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
ここからは、不動産投資クラウドファンディングとソーシャルレンディング・REIT・現物不動産投資との違いをそれぞれ解説します。
ソーシャルレンディングと不動産投資クラウドファンディング
ソーシャルレンディングとは、企業が複数の出資者から資金を募る資金調達の一種のことで、「融資型(貸付型)クラウドファンディング」とも呼ばれています。
ソーシャルレンディングと不動産投資クラウドファンディングは、複数の投資家から資金を募るという点は同じです。しかし、ソーシャルレンディングと不動産投資クラウドファンディングには、事業者が第二種金融商品登録事業登録者であるかという点と、優先劣後構造であるかという点に明確な違いがあります。
REITと不動産投資クラウドファンディング
REITとは、上場している証券会社を通して資金を募り、複数の不動産を経営する不動産投資手法のことです。
不動産投資クラウドファンディングは、インターネットを通して資金を募りますが、REITは上場している証券会社を通すという点に違いがあります。
また、不動産投資クラウドファンディングでは一つの不動産に投資しますが、REITは複数の不動産に投資するという違いもあります。
現物不動産投資と不動産投資クラウドファンディング
現物不動産投資とは、個人又は共同で不動産に投資して運営する不動産投資手法のことです。複数の投資家で一つの不動産に投資する不動産投資クラウドファンディングとは違い、莫大な投資費用がかかります。
また、不動産投資クラウドファンディングは運用を事業者に任せられますが、現物不動産投資は自分で運用もしなけれはならず、運用の手間もかかります。
まとめ:投資目的にあった投資手法を選ぼう
少額から投資できて運用の手間も省ける不動産投資クラウドファンディング。不動産投資に興味はあるものの、多額の投資資金が準備できないという場合は、少額から投資できる不動産投資クラウドファンディングを利用しましょう。
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